目次

• ○  斫り工事について解説
• ・斫り工事とは
• ・斫り工事の必要な場所
• ・斫り方法
• ○  終わりに

斫り工事について解説

通常の解体工事とは異なり、見積もりに含まれる「斫り工事」は、
建物や構造物を慎重に分解する特定の作業を指します。

石を削る、切るという作業から　『斫り』　という漢字が使われています。

斫り工事とは

主に人力で行う作業を斫り工事といいます。

通常の解体工事は建物や構造物全体を取り扱いますが、斫り工事は局所的な切断（建物の一部分を削る・切断する・穴を開けるなど）に焦点を当てます。

斫り工事は解体作業の一環として導入され、他の部分に損傷を与えずに特定の構造要素を取り外すことを目的とします。

全体の作業を効果的に進め、周囲への影響を最小限にします。

斫り工事の必要な場所

斫り工事は小さい規模の斫り工事が可能です。

〇都市部や狭い敷地

周囲に他の建物や構造物が密集している場合、解体対象の建物から特定の部分を切り出して取り外すことで、
周囲の建物に影響を最小限に抑えることができます。

〇歴史的建造物:

歴史的な建造物の解体の際に、特定の価値ある部分を保存する必要がある場合に斫り工事が活用されます。これにより、歴史的な要素を保持しながらも解体作業が進行します。


〇精密な解体作業

解体対象の建物や構造物の周囲に、重要な設備や機器がある場合、これらを損傷せずに取り外すために斫り工事が用いられます。

〇公共交通機関の近く

鉄道や道路などの公共交通機関が近くにある場合、振動や騒音、塵などの発生を制御するために、斫り工事が採用されることがあります。

〇環境への影響を最小限に

周囲の環境への影響を減少させるために、特定の部分を斫り出すことで、騒音や振動、塵の発生を抑えることが可能です。


これらの場面では、解体作業の計画段階で慎重な検討が必要であり、専門の解体業者が斫り工事を行うことが一般的です。








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

斫り方法

〇切削工法

使用される道具や機器: チェーンソー、ディスクカッター、切削機など。
概要: 切削工法は、回転する刃やディスクを使用して建材を切り取る方法です。この方法は、木材、金属、コンクリートなど、様々な素材に対応できます。特に、コンクリートの場合は、ダイヤモンド刃を使用した切削が一般的です。

〇切断工法

使用される道具や機器: セパレーター（切断機）、切断用のワイヤーソー、サンダーなど。
概要: 切断工法では、切断機やワイヤーソーを使用して建材を切断します。コンクリートの場合、ワイヤーソーは特に精密な切断が可能で、鉄筋も切断できます。この方法は、精密な切断が求められる場合や、振動や騒音を最小限に抑える必要がある場合に適しています。

〇爆破工法

使用される道具や機器: 爆薬や専門の爆破装置。

爆破工法は、建物や構造物を爆薬を使用して制御された状態で崩壊させる方法です。
これは、大規模な建物やコンクリート構造物の解体に利用されます。専門家によって計画され、安全対策が徹底された状況でのみ使用されます。爆破工法は迅速な解体が可能で、周囲への影響を最小限に抑えることができますが、慎重な計画と実行が必要です。

これらの作業方法は、解体対象の建物や構造物の種類、状態、周囲の環境などによって選択され、専門の解体業者によって実施されます。安全性や環境への影響を考慮して、最適な方法が選択されることが重要です。

終わりに

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