目次

• ○  年々、解体費用が上昇しているその理由とは…
  
• ・年々上昇する解体費用…早めの対策を講じましょう！
• ○  解体費用上昇の主とする2つの原因
• ・【① 「資源ごみ」を中国に輸出できなくなった】
• ・【② 人件費の上昇】
• ○  どのように対処すべきか？
• ・①できる限り早く解体しましょう！
• ・②国内の産業廃棄物処理施設の不足
• ・③廃棄物を厳密に分別する
• ・④廃棄物処理業者を比較する
• ○  終わりに
  

年々、解体費用が上昇しているその理由とは…

最近、食料品や電気料金など生活に不可欠なものの価格が続々と上がっています。


その中で、解体工事費用も年々上昇していることをご存知でしょうか？


解体工事の費用は、今後も上昇し続け下がることはないと予想されていますが、その理由は何でしょうか？


空き家の解体を計画している所有者や、将来建て替えを考えている方々にとって、解体費用の上昇は深刻な問題となっています。


さて、今回はそんな解体費用が上昇する主な原因とその対策について解説していきます。

年々上昇する解体費用…早めの対策を講じましょう！

2015年に制定された「空き家対策特別措置法」の影響や、将来的に空き家に対する固定資産税の優遇措置が廃止される可能性から、解体工事の需要が急増し、それに伴って解体費用も上昇することが予想されます。


解体費用の上昇に備えて、早めの対策を講じることが重要です。

解体費用上昇の主とする2つの原因

【① 「資源ごみ」を中国に輸出できなくなった】

中国政府はかつて他国から廃棄物を原料として輸入していましたが、2017年7月に世界貿易機関に廃棄物の輸入を段階的に停止する意向を示しました。


この措置により、日本国内の解体工事で発生する古紙や木材チップ、廃プラなどの資源ごみが処分先を失いつつあります。


これにより、日本国内の廃棄物処理施設の受け入れが限界に達し、処分費用が数年前と比べて約2倍に高騰しています。


今後も廃棄物処理のコストが解体費用に転嫁されるでしょう。

【② 人件費の上昇】

慢性的な人手不足も費用上昇の要因です。


労働力の減少と高齢化は以前からの問題でしたが、最近では働き方改革がさらに求められ、企業にとってハードルが高まっています。


解体業界も含め、建設業界は通常、人員が少なく、一人ひとりの仕事量が多いため、人手不足解消策が不十分な場合があります。

どのように対処すべきか？

①できる限り早く解体しましょう！

対策は非常に簡単ですが、もし取り壊す予定があるなら、工事費用が将来高騰する前にできるだけ早く更地にすることが重要です。


解体の必要性について迷っている場合は、不動産業者や専門家に相談し、適切な対策を講じることが必要です。


何もせずに放置することが最も望ましくありません。

②国内の産業廃棄物処理施設の不足

値上げや人件費の問題を解決するためにできることは、処理施設を増やすことです。しかし、新たに増やそうとしても、近隣住民からの反対が多く、建設が進まないのが現状です。


地域住民が環境汚染を懸念し反対運動を行い、建設が滞っています。


その結果、最終処分場が不足し、現在の処分場では廃棄物を積み上げるダンプが並び、受け入れ制限も行われるなど、大量の廃棄物処理ができない状況です。

③廃棄物を厳密に分別する

解体工事費用の高騰の原因の1つは、産業廃棄物の処分費用の上昇です。


つまり、解体費用を抑えるためには、廃棄物の分別をしっかりと行い、混合廃棄物を最小限に抑えることが重要です。


具体的には、廃プラスチック、コンクリート、金属くず、ガラス、木くず、紙くずなどをきちんと分別して搬出する必要があります。


ただし、コンクリートや木材の分別は専門の業者でなければ難しいので、分別処理をきちんと行っている解体業者に依頼することも重要です。

④廃棄物処理業者を比較する

廃棄物の処理費用は、統一された料金が設定されていないため、受け入れる業者によって異なります。


できるだけ費用の安い業者を選ぶのが理想ですが、あまりにも安価な場合は適切な処理が行われていない可能性もあるので、注意が必要です。


一般的な相場を把握し、その中で適正な価格でかつ適切な処理を行ってくれる業者を見極め、複数の業者を比較することが重要です。

終わりに

解体工事費用は今後も上昇する見込みであり、下がることはありません。


人手不足による人件費の上昇や、国内の最終処分場の不足が値上げの原因となっています。


解体工事の需要と費用はますます増加していくでしょうから、早めに適切な対策を講じることが重要です。



今回は【年々上昇している解体費用…早めの決断が得策です！】と題して、その原因と対処法について解説させて頂きました。(^^)



解体を検討されている方に少しでもお役に立てましたら幸いです。



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