目次

• ○  チェーンソーの資格が必要な時はどんな時？
• ○  チェーンソーの資格が必要な時の状況
• ・チェーンソーの資格（特別教育）は何種類？
• ・個人利用なら資格は？
• ・習得できる知識や技術について
• ・受講場所は？
• ○  長時間の使用は？
• ○  どんな講習？
• ○  まとめ

チェーンソーの資格が必要な時はどんな時？

チェーンソーを職業として使用する場合は、適切な資格が必要です。

一方、DIYや自宅の庭でのチェーンソーの使用については、特別な資格は必要ありませんが、安全に使用するための知識と経験が重要です。

チェーンソーは木材の切断や伐採に非常に役立つ道具ですが、誤った使い方は危険を伴うことがあります。そのため、安全に作業を行うためには、適切なトレーニングや指導が必要です。資格取得は、その一つの方法で、安全意識を高めることも重要です。

チェーンソーの資格が必要な時の状況

職業でチェーンソーを使用する際には、特定の資格を持たなければ業務を行うことはできません。

無資格の状態で仕事を行うと、法的な罰則が適用され、法律によって資格の取得が義務付けられています。

必要なのは、法律で規定された「特別教育」を受講することで、この教育プログラムでは理論だけでなく実務のスキルも習得します。

職業としてチェーンソーを使用する場合、特別教育を受けたことを証明できる資格が必要とされます。

チェーンソーの資格（特別教育）は何種類？

以前は、特別教育の内容が「大径伐木等」および「小径伐木等」の2つに分かれていましたが、2019年8月に労働安全衛生規則が改訂され、新たに「チェーンソーによる伐木等特別教育」として1つに統合されました。

この改訂に伴い、講習内容に「造材の方法」および「下肢の切創防止用保護衣等の着用」といった新しい項目が追加されました。

個人利用なら資格は？

個人でチェーンソーを使用する場合、特別な資格は必要ありません。

主に以下のようなシナリオが個人利用に該当します：

庭木の切断
DIYプロジェクトで木材を切断する
家具の解体
薪を割る作業
一方、チェーンソーを使用して大規模な伐採や解体作業を行う場合には、それが業務に該当する可能性があるため、事前に用途を確認しておくことが重要です。

習得できる知識や技術について

特別教育を受講してチェーンソーを安全に扱えるようになるには、座学と実技の両面で必要な知識と技能を獲得します。座学の内容は以下の4つの項目から構成されています。

✔伐木等作業に関する知識
✔チェーンソーに関する知識
✔振動障害及びその予防に関する知識

「伐木等作業に関する知識」では、木の切り方や伐倒の合図、安全な防護服の着用方法など、伐採作業に関連する実用的な知識を学びます。一方、「チェーンソーに関する知識」では、チェーンソーの種類や構造、整備方法、刃の研ぎ方などについて学びます。

その他の2項目では、チェーンソーの使用に伴う健康リスクや、関連する法律規制について理解します。

実技の部分は以下の3つの項目からなります。

✔伐木等の実際の作業方法
✔チェーンソーの実際の操作
✔チェーンソーの点検と整備方法

これらの実技項目では、木の切り方や防護服の適切な着用方法など、伐採作業に不可欠な基本技術を習得します。

受講場所は？

特別教育は、複数の建機メーカーの施設で提供されていますので、自宅や勤務先の近くで受講可能かどうか確認してみましょう。

たとえば、コマツ教習所では、「チェーンソーによる伐木等特別教育」と「免除コース」の2つのプログラムが、全国15カ所の教習所で利用できます。

また、PEO建機教習センターでも、同様に「チェーンソーによる伐木等特別教育」と「免除コース」の2つのトレーニングコースが提供されており、全国9カ所の選択肢から自分に合った場所で受講することができます。

長時間の使用は？

チェーンソーの使用による振動障害は、振動工具の使用に伴って発生する疾患の一つで、主に手や腕にしびれ、冷え、こわばりなどの症状を引き起こします。ただし、振動だけでなく、作業時間の長さや労働環境も発症の要因とされています。

チェーンソーは、振動工具の中でも特に発症しやすい道具の一つです。振動障害を予防するためには、1日の合計作業時間を2時間を超えないようにしましょう。また、連続作業時間は10分を目安にすることが大切です。

どんな講習？

チェーンソーの講習について、法的規定に基づくものでは、ほとんどが「チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育」を受講する必要があります。
2020年8月以降、チェーンソーを業務で使用するすべての個人は、「チェーンソーによる伐木等の業務に係る特別教育」を受講し、修了する必要があります。これは、立木の伐採だけでなく、チェーンソーをレンタルしたり修理したりする場合にも適用されます。

以前の「大径木伐木特別教育」や「小径木伐木特別教育」を修了した場合でも、新しく導入された科目を修了しなければ、チェーンソーを使用した業務に従事することはできません。この規定は、2020年8月1日から施行されており、まだ修了していない場合は、速やかに「追加の講習」または「補講」を受講する必要があります。

まとめ

修了後には、修了証が発行されます。この修了証は、事実上の資格や免許証に相当します。そのため、業務でチェーンソーを使用する際には、修了証を常に携帯しておかなければなりません。これは、自動車の運転時に運転免許証を携帯する必要があるのと同じ考え方です。

以上【解体工事に必要な資格について①「チェーンソー」】についてご紹介しました。
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